nasne †
概要 †
nasneとは、家庭内LAN環境へ接続して利用する種類のネットワークレコーダーである。
視力を一切用いず、番組の録画、削除、視聴が可能。
PS4,PS Vita、Vita TV、PS3といったPSプラットフォームに加え、WindowsPC、iOSデバイスでの番組視聴が可能。
このうちPS4,PS Vita、Vita TV、Windowsについては、画面内状況の解説などに折々用いられる「副音声」の利用が可能である特徴を有する。
視力を用いずnasneを家庭内LAN環境に設置する方法 †
基本的な考え方 †
nasneにはアンテナケーブルのIn端子、Out端子が個別に搭載されている。
壁際のアンテナケーブル接続口とテレビとの間に、nasneをはさむように設置し、それぞれInとOutの箇所へアンテナ線をつなぐことで利用する。
上記手順に加え、nasneを家庭内LANへイーサネットケーブルを用いて有線接続する必要がある。
購入 †
18年5月現在、1TBモデルをSonyStore?より購入可能。
CUHJ-15004 購入 | nasne(ナスネ)TM | ソニー
購入後の設置作業についても “ナスネ”おまかせ設定パック9,524円+税? の購入により依頼が可能である。
同梱物 †
- 本体
- 電源ケーブル各種
- イーサネットケーブル(1本)
- アンテナケーブル(1本)
- B-CASカードの固定された用紙
- マニュアル各種
設置手順1. 各種ケーブルをつなぎ、B-CASカードを本体へ挿入する †
- nasneを箱から取り出す
上から見るとエクレアのような格好をしており、立てて設置する。
ゴムのある側が底面となる。
背面が下から順に、電源差し込み口(丸形)、アンテナIn、アンテナOut、LANコネクタ、ストレージ拡張用USB端子(外付けHDD、SSD等接続用)となる)
- B-CASカードを本体へ挿入する。ここは特に慎重に操作されたい。
- 底面を下にした状態で、カード挿入口が手前側(即ち左側)へ来るように、テーブル等堅い台の上に置く。
- 箱へ同梱のB-CASカードの貼り付けられた紙を取り出す(1枚物の堅目の紙で、取扱説明書に挟まった状態で同梱されている。
表面に四角くフィルターがカードへ被さるようにはられているため触感で状況を確認可能)
- B-CASカード側を思てとして、カードが右側に来るように紙を持つ
- フィルタを左上端からめくるように外す(カードの方角が変わらないように注意する)
- 取り外したカードを左右の方角に裏返す
- この状態のカードの手前側が奥となるよう、nasne本体のb-casカード挿入口へカードを挿入する
(B-CASカードには片面に、触感で把握可能な四角い部分(チップ格納部)があるため、それが最も本体内側に来るよう挿入する方法でも本手順を完了可能))
- 電源、LANケーブル、アンテナIn/Outを接続する。(ACアダプタを接続した時点で自動的に電源がOnとなる)
設置手順2.PCからブラウザを用い、nasne home(環境設定画面)を表示し、初期設定を継続する †
- 家庭内LAN環境にPCを接続する(既に接続済みである場合は次の手順へ)
- スタートメニュー、デスクトップ等から「ネットワーク」を開く。*3
- 最上段の「コンピューター」まで移動する。
- 方向キー右を押し、ネットワーク内のコンピューター一覧表示を展開する。
- カーソルキー下を一度押した後、右へ順に移動しnasneを探す(NASNE-E3FE63 のように、NASNE-の後で十六進数のランダムなナンバーが付与されている)
- NASNEアイコンが出現している場合、それを開き、nasneのルートディレクトリを表示する。
- NASNE内のフォルダ構造が表示されるので、nasne_home と書かれたフォルダを開く。
- nasne_homeの中にあるindex.htmlをWebブラウザで開く
- nasne HOME (nasne) と書かれた画面がWebブラウザで表示される(本機のIPアドレスを固定しお気に入りへの登録を行うことで、追ってアクセスが可能)
- nasne(ナスネ)?システムソフトウェアアップデートと書かれたリンクを開く
- スクリーンリーダーでは最も下の行にアップデートの可否に関する通知が表示される。画面指示に従ってアップデートを行う。
- アップデート終了後は一度ブラウザを終了し、上記手順で再度nasne homeを開く
- レコーダー設定と書かれたリンクを開く。
- 「チャンネルスキャン」の下にある「開始」ボタンを押す
- スクリーンリーダー利用時はページの末尾近くへ都道府県選択のコンボボックスが出現するため、現在地の属する都道府県を選ぶ。
- 「確定」のプッシュボタンを押す
- 自動的にチャンネルスキャンが行われ、進捗状況がパーセンテージで表示される
- チャンネルスキャン終了後、表示された{OK}のプッシュボタンを押す
設置手順3.スクリーンリーダーで利用可能なWeb録画設定サービス「CHAN-TORU」へnasneを登録する †
CHAN-TORUへnasneお登録する。ここでは登録用パスワードを生成し、それを用いた登録について手順を記す。下記内容の円滑な実施に際し、「nasne home」の画面を別ウィンドウで開いた状態で作業を進める手順を推奨。
- CHAN-TORUへアクセスし、SENアカウントを用いログインする。
- 「設定」と書かれたリンクを開く
- 「レコーダーの設定をする」と書かれたリンクを開く
- 「レコーダーを追加登録する」と書かれたリンクを開く
- 「nasne?を登録する場合」と書かれたリンクを開く
- エディットボックス内にパスワードが表示されるためクリップボードへコピーする
- 先ほど表示していたnasne home画面へウィンドウを切り替える *4
- nasne home、レコーダー設定内、「ユーザー登録」の下にある「こちらから登録してください」と書かれたリンクを開く。
- 画面下側にパスワード入力欄が表示されるため、先ほどのパスワードを入力する
- 「登録」のプッシュボタンが実行可能となるのでそのボタンを押す
- 「登録されました。」と表示されるため、{OK}のプッシュボタンを押す。
- CHAN-TORUの画面へ戻り、「パスワード入力完了」と書かれたリンクを開く
- ステータスが「利用可能」となっていることを確認し、「トップメニューに戻る」と書かれたリンクを開く。
参考:「ネットワーク」へnasneが表示されない場合 †
LANへの接続方式がパブリックネットワークとなっている場合はファイル共有に関わる機能がセキュリティ面から動作しないようにロックされる。
この状況を解決する方法としては、次の手順が考えられる。以下、Windows10について説明する。
- Windows+Iで「設定」画面を開く
- 「ネットワークとインターネット」を開く
- 「Wi-Fi 」を開く
- 接続中のネットワークのプロパティ を開く
- 「このネットワーク上の他の PC やデバイスが、この PC を検出できるようにします。」のチェックをOnとする
- バックスペースキーを押し、Wi-Fi設定TOP画面へ戻る
- Tabキーなどで移動し「共有の詳細オプションを変更する」と書かれたリンクを開く
- 「プライベート (現在のプロファイル)」を展開する
- 「ファイルとプリンターの共有を有効にする」のラジオボタンを選択
- [変更の保存]のプッシュボタンを押す
終わりに †
上記手順により
- nasne初期設定
- CHAN-TORUへのnasneの登録、
の2つが終了する。
現時点でスクリーンリーダーとWebブラウザを用い、一切視力を用いず以下のことが可能。
- TV番組の予約録画
- 録画した番組の削除
以上によりnasneへ録画した番組を、DTCP/IP対応のDLNAクライアントを用いて開くことで、録画したテレビ番組の視聴が可能となる。
参考:対応DLNAクライアント情報 †
録画した番組の視聴にはPSプラットフォームを衷心に利用可能な専用プレイヤーのtorne(副音声対応)に加え、Windows、iOSそれぞれにスクリーンリーダーで利用可能なアプリケーションがリリースされている。
代表的なクライアントアプリケーションを下記する。
- sMedio TV Suite for Windows
- torne
- DiXiM デジタルTV
副音声が利用可能であること、iOS端末や小型PCへダビングした番組を持ち出せることなど、このシステムの利用で生じる恩恵は多彩であり、テレビ放送の新たな活用方法として参考されたい。
関連リンク †
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