#author("2016-10-26T01:09:28+09:00","","") *Simon Air(サイモンエアー) [#e0b23f77] ---- |メーカー:|Hasbro:| |国内での発売元:タカラトミー| |ハード:本体内蔵電子ゲーム| |ジャンル:|メモリーアクションゲーム | |発売時期:2016年| |国内での発売:2016年10月20日| |定価:3500円(税抜き)| ---- #contents ---- **概要 [#x6dad5e8] 1978年にアメリカで発売され、その後の電子記憶力ゲームの象徴となった「Simon」の最新版として、2016年に発売された。同年10月二〇日、タカラトミーによって全国の玩具店で販売が開始された。 Simonは、4つの光るボタンに割り当てられた異なった音程のブザー音と光の色を記憶し、出題通りの順に基づいてボタンを操作するゲームである。 正解すると、次の問題では、前回の問題に光るボタンが一つ増えた問題が出題され、徐々に記憶量が増えていく。 子供から大人まで、世界中の幅広い年齢層に人気があり、数年に1度の割合で新規種が発売され、その度に進化を遂げてきた。 「Simon Air」は、光るボタンがタッチフリーとなり、4色のライトの光った位置に手をかざすだけでタッチが実行される。 また、ただ手をかざすだけでなく、全部で7種類のアクションを楽しむことができる。 一見すると、視覚障碍者には難しいゲームのように感じるかもしれないが、全盲の筆者自ら体験して全く問題なくプレイができたので、ここに紹介することとした。 ---- **本体の形状 [#b4c40985] -本体は、羽のない扇風機のような形をしており、立てかけてプレイする。 なお、ゴム足が付いていないので、マウスパッドやレーズライターの下敷きなど、滑りにくいものを用意するとよい。 本体の下部中央に、ボタンやスイッチなどが付いている部分が手前に来るように置く。 本体上部のドーナツ状の部分と、その穴の内側下部に、上向きに盛り上がっている部分が、タッチセンサー付のライトである。 -色の並びと、対応する音程は以下の通り。 ドーナツ部分の穴の下部から上向きに突出しているのが、青(音程は、低いソ)である。なお、このパッドがホームパッドとなり、ゲームスタートボタンの役割も兼ね備えている。また、このライトはスワープ系アクションでは使用されない。 ドーナツ部分のてっぺんが緑(音程は高いソ)、 ドーナツ部分の左側面が黄色(音程は、ド)、 そして、ドーナツ部分の右側面が赤(音程は、ミ)、となっている。 ドーナツ上にある三つのライトは、全てのアクションで使用する。 青のライトの下側手前に、小さな丸印が浮き上がった卵型のボタンがあり、電源オン、ボリューム調整、ハイスコアー確認の機能を持つ。1度押すと、短いジングルが鳴って電源が入る。電源オン時、このボタンを押すたびにボリュームが切り替わる。また、このボタンを長押しすると、今選ばれているモードのハイスコアを音で確認できる。15秒操作しないで置くと、自動的に電源が切れる。 電源ボタンの下にある横に3段階スライドするスイッチは、モード切り替えスイッチで、左から「シングルモード」、「ダブルスモード」、「クラシックモード」となる。 モード切り替えスイッチのちょうど裏側にリセットスイッチがあり、先のとがったもので押し込むとハイスコアデータがリセットされる。 電池ボックスは本体左側の足底にあり、これを開けるために太いサイズのプラスドライバーが必要である。ドライバーサイズが、他のゲーム玩具とは異なるので、注意されたい。なお、使う電池は、単3アルカリが3本である。 ---- ***ハンズフリーアクションにおける視覚傷害対応について [#j962adef] 前述のとおり、このゲーム機の操作の基本は、ハンズフリー、つまりエアータッチである。 しかし、この操作が、視覚障害者にとって、敷居の高いものとなっていることは事実である。 ステージが難しくなるにつれ、正しくタッチしたつもりなのに反応せずにミス判定になったり、意図しない時にタッチが入ってミスとなるということに悩まされる。 筆者の経験から察するに、そのようなプレー事故の原因の多くは、無意識的に本体やライトの位置を手で探ろうとして、誤ったタッチ領域に手が侵入したり、逆に位置確認が十分にできないままタッチを行った結果、タッチが不安定になったり、2度連続タッチになることによって誘発される場合が多いと思われる。 そこで、筆者が取っている対応策を紹介するので、参考にしていただけたら幸いである。 なお、ある程度タッチに慣れるまでは、ゲームモードをクラシックにして遊ばれることをお勧めしたい。 1.本体の位置が、プレーヤーの胸から腹辺りに来るように、椅子の高さなどを調節して座る。 -2.ゲーム中は、基本的に本体の両サイドに手を下向きに置いておく。この手の位置を、ホームポジションとする。本体の大きさや経常を理解していれば、こうすることにより、おおよそ各部の位置の検討がつくだろう。 -3. タッチをする時は、必要な腕だけを移動させる。この時、指は必ず揃えておく。 青のライトをタッチする場合は、ドーナツの穴に手を差し入れればよい。それ以外のライトにタッチする場合は、ドーナツの外側から中心に向かって手を近づけるとよい。 -4. シングル、ダブルなど、タッチのみのアクションの場合は、ライトの中央にあるセンサーに向かって手のひらの中央を当てるつもりで手を近づける。タッチ中に指を動かしたり、光が消えた後まで手を近づけているとミス判定となることがあるので注意。 -5.スワープ系アクションやクロスフィードでは、指をそろえた状態で第3関節辺りをスタートポジションに軽く触れさせ、直ちに終点のライトへと移動させる。スワープアクションは、ライトに触れながら移動させる「スワイプ」を行っても正解となるので、無理に手を浮かせなくてもよい。 -6.1回のタッチが終わったら、使った手を必ず自分の体の位置までひっこめ、次のアクションで使わない腕があれば、直ちにホームポジションに戻す。 ---- ***シングルモードのアクションと出題音 [#bef93ce1] ---- ***1.シングル。 [#v1390def] 光ったライトにタッチ(手をかざす)。各ライトに割り当てられたオルガン音が鳴る。 **2.ダブル。 [#pf14c38e] シングルモードのステージ2で初めて登場する。二つのライトが同時に光るので、ほぼ同時にタッチ。出題音は、和音(ワオン)にて表される。 ***3.スワープ [#p70fb789] シングルモード、ステージ3で初めて登場する。 アクションには、ドーナツ上にある三つのライト(黄色・緑・赤)のいずれか二つのライト間で光が走るので、その動きと同じように手を動かす。この時、ライトから3センチ以上手が離れると、ミス判定になる。 スワープには、以下の四つのルートがあり、出題音も異なる。出題音は、基本的にオクターブ音で構成されており、終点のライトに割り当てられている音程に向かって、音程がポルタメント移動するように作られている。 -パターン1 黄色→緑、出題音は高いソのオクターブに近く、高音の上昇する速度が遅い。 -パターン2 赤→緑 高いソのオクターブに近く、高音の上昇速度がやや早い。 -パターン3 緑→赤 低いミのオクターブ音が最後に残り、猫の鳴き声のようにも聴こえる。 -パターン4 緑→黄色 低いドのオクターブ音が最後に残り、猫の鳴き声のようにも聴こえる。 ***4.ダブルスワープ。 [#i4a66c4c] シングルモードのステージ5で初めて登場するアクションで、「サイモンスワイプ」における「3パッドスワイプ」に似たアクションである。これは、ドーナツ上の三つのライト間で光が走るので、その動きの通りにスワープアクションを行うものである。説明書では、頂点の緑のライトを境に左右の手を交換するように説明されているが、1本の手で行っても正解になる。サウンドは、通過するライトの順をポルタメントで結ぶような音程変化で示している。 -パターン1 出題音の音程がドから始まり、いったんソまで上昇し、最後でミの音に落ちる場合は、時計回りに、黄色→緑→赤へとスワープする。 -パターン2 出題音の音程がミから始まり、いったんソまで上昇し、最後でドの音に落ちる場合、反時計回りに、赤→緑→黄色へとスワープする。 ***5.クロスフィード。 [#beb37adb] シングルモードのステージ7で初めて登場し、本ゲーム中最も難しいアクションの一つ。ドーナツ上の三つのライト上を二つの光が同時に移動するので、プレーヤーは両手を使って同時にスワープアクションを行う。その際、左右のタイミングがずれると失格となるので、位置関係に注意しながら行う。これにも、3通りのパターンと出題音がある。出題音は、アクションに含まれた2種類のスワーブ音が同時に鳴るようなイメージ。 -パターン1 出題音の最後で、高いソのオクターブ音が残る場合、左手は黄色、右手は赤からスタートし、双方とも緑へ向かってスワープする。 -パターン2 出題音の最後で低いドと高いソのそれぞれオクターブ音が残る場合、左手で緑→黄色、右手で赤→緑へ、同時スワープ。 -パターン3 出題音の最後で高いソと低いミのオクターブ音が残る場合、左手で黄色→緑、右手で緑→赤へ同時スワープ。 ---- ***ダブルスモード固有のアクション [#v14b6b83] ダブルスモードでは、プレイヤー1が青と緑、プレイヤー2が黄色と赤を担当する。 以下の2種類の固有アクションがある。 ***1.4ハンド(フォーハンド) [#l84f9f9e] 四つ全てのライトが光るので、双方のプレイヤーが、双方の手を使って、同時にタッチする。タイミングがずれると、ミス判定となる。 ***2.ホールド [#u892823d] 一人のプレイヤーが、二つのライトのダブルタッチをホールドした状態で、他方のプレイヤーが、残る二つのライトにダブルタッチする。 ---- ***サウンドのヒント。 [#d27a5077] 以下の3種類のスワープ音は、音程が上昇して、最後に高いソのオクターブ音が残る点で類似しており混同しやすいため、見分け方のポイントを記しておく。 1.黄色→緑へのスワープ -- 高音の音程の変化にポイントあり。上昇が遅く、ソの音まで上がり切っていない点。 2.赤→緑へのスワープ -- 高音の音程の変化にポイントあり。上昇速度が速めで、ソの音がはっきり残る点。 3.クロスフィードパターン1 -- 低音と高音の音程の変化にポイントあり。ほぼ同じ曲線上で、ソの音程に向かって上昇する点。 ---- **ゲームモード [#l3e4e39a] ***1.シングルモード [#ndd80374] 一人用のレベル昇格モードで、16の難易度のステージを順にクリアしていく。4ハンドとホールドを除く全てのアクションを含んだ問題が出題される。間違えたり、光が消えないうちにライトに手を近づけると、ゲームオーバーとなる。ゲームオーバー後、2秒以内にゲームをスタートすると、失敗したステージから始められる。ただし、得点はリセットされる。2秒以上経過してからスタートした場合、次のスタートはステージ1からやり直しになる。「サイモンスワイプ」のアンロックモードのように、好きなレベルからスタートすることはできない。 ***2.ダブルスモード。 [#bdb0a3b8] 本体を挟んで二人で向き合って座り、協力プレイを行うモードで、16のステージをクリアしていく。シングルモードで登場するすべてのアクションに加え、4ハンド、ホールドが加わり、計7種のアクションを使いこなさなければならない。 ***3.クラシックモード。 [#t6904de5] シングルタッチだけを使った、従来のサイモンモードで、最高100のボタンを記憶。 ---- **関連動画 [#gb39c8ed] [[光と音の記憶力ゲーム「サイモン エア」あそびかた - YouTube:https://www.youtube.com/watch?v=RNXT9zvC02o]] [[Simon Air - Official Tutorial - Hasbro Gaming - YouTube:https://www.youtube.com/watch?v=WPKeFiXG9ww]] ---- **コメントフォーム [#f67aa1b5] #pcomment ---- **投票フォーム [#qf23bce8] #vote(遊びたくなった,遊んだ) ----