#author("2016-08-15T18:51:19+09:00","","")
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*スーパーロボット大戦UX [#v538285b]
|ジャンル|シミュレーションRPG|~|
|対応機種|ニンテンドー3DS|
|発売元|バンダイナムコゲームス|~|
|開発元|エーアイ|~|
|発売日|2013年3月14日|~|
|定価|通常版/DL版:7,140円&br()本体同梱版:26,040円(税)|~|
|プレイアビリティ|ボタン操作対応<br>ゲーム部分を視力を用いずプレイ可能<br>会話シーンはパートボイス|~|
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#contents(fromhere)
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**概要 [#ed5406ed]
ニンテンドー3DS初のスーパーロボット大戦シリーズ。
様々なロボットアニメ作品がクロスオーバーするシナリオを特徴とする。
敵と味方が交互に自軍ユニット(駒)をマス目で区切られたマップの上で動かしながら索敵と戦闘を繰り返し、自軍を勝利へ導くシミュレーションRPGのゲームシステムである。
視力を用いない場合のシミュレーションRPGのプレイにおいて最も懸案となる「ユニットの移動」について、視力を用いず利用の可能なユーザーインターフェイスが実装されており、本作はシステムの充実によってアクセシビリティを生じたタイトルの1つである。(詳細は後述)

**タイトル画面 [#obb8456d]
ソフトウェア起動後、BGMが再生される状態となった場面はタイトルロゴが表示されており、ここより最初に実行するコマンドを選ぶ。
まずスタートボタン、もしくはAボタンを押すことでメニューを表示する。
移動は方向キー、決定はAボタンとなる。
NEWGAME
LOAD
CONTINUE
中断データが存在する場合、カーソル初期位置はCONTINUEとなる。
また、L+R+スタート
なお、何も操作せずこの場面で放置することで、いくつかの戦闘デモを観ることができる。

**システム [#ae4f582e]
本項では、本作における具体的な視覚障害状況の解決に寄与するシステムについて述べる。
-- 登場人物の会話で進行する物語部分を『会話パート』、実際にユニットを動かし戦う場面を『ゲームパート』、データのセーブやロード、機体改造他を行う場面を『インターミッション』として記述する。

***会話パート [#c6033c0b]
以下の操作となっているが、全て視力を用いずに実行可能のコマンドである。
Aボタン:会話を1画面文先へ進める
Bボタン:会話ログの表示On/Off切り替え
Xボタン:スキップ(台詞にボイスが付いている場合もスキップされるので利用には注意)
R+A:スキップ(同上)
L+A:シーンそのもののスキップ
スタートボタン:セーブ確認ダイアログの表示、左 Aでプレイ状況のセーブ、次のダイアログで更に 左 A と入力することでフルボイスの中断メッセージを聴取可能。

**ゲームパート [#tbdba9b4]
見方ターン、敵ターンを交互に繰り返す仕様。
まず見方ターンのプレイフェイズを下記する。
1.LRボタンでのユニット選択
2.Aボタンでのコマンドメニュー表示(同メニューは上下のみ移動可能)
3.同コマンドメニューでは、最初に「移動」が選ばれているのでそこをAボタンで実行
4.移動範囲を示すエリアが青く表示される。その状態のままAボタンを押すと、自動的に移動先の候補場所へカーソルが動く。
5.更にそこでAボタンを押すことでユニットの移動が行われ、ここでユニット毎に移動SEが出力され、ある程度プレイをすることでユニットとSEの関係が把握されればこの仕様を視力の代用として活用することが可能。
 (もしここで目的とするユニットと異なることが判然した場合はBボタンで移動を中止することができる)
6.移動先で行う行動を選ぶコマンドメニューが表示される。ここは上下で移動できるものであるが、特になければ待機が選ばれ、攻撃可能な敵が周囲に存在する場合は攻撃が選ばれている。
7.攻撃を選ぶと武装選択画面となる。最初は最も上の武装が選ばれており、下ほど強い武装となるため、上 A 上 Aと繰り返して選択可能のものが現状最も高火力の攻撃手段ということになる。しかし、その文燃費を必要とすることがあるので場合により運用を検討する必要がある。
8.武器を選んだ後は、その攻撃可能範囲が青く表示される。ここもA Aと押すことで、最初のAでカーソル自動移動、次のAで決定となり、戦闘直前の確認画面へと到達する。
9.この攻撃直前画面で再度Aを押すことで実際の戦闘シーンとなる。
 この攻撃直前の画面、あるいは反撃行動選択でXボタンを押すことで、戦闘デモシーンの再生のOn/Offを交互に切り替えることが可能。

{戦闘デモ最中の操作}
R+A:早送り
B:シーン再生のキャンセル

***インターミッション [#a884d305]
インターミッション最初のメニューは下表の通り。
方向キー上下左右で表の端より反対側へと循環するUIであるが、Bボタンを1度押すことで「次のシナリオへ」の項目へフォーカスが移動するため、そこを起点とすることで視力を用いない利用が可能である。
|パイロット一覧|機体一覧|検索|
|スキルパーツ|機体武器改造|システム|
|乗り換え|ユニット編成|追加コンテンツ|
|戦術指揮|-|データセーブ|
||||次のマップへ|
※なお、2列目が最も項目数が多いため、例えば3列目の「次のマップへ」を選んだ状態で左を押すと「ユニット編成」が選ばれ、その状態で右を押すと「追加コンテンツ」が選ばれることとなるので挙動に注意されたい。

{セーブ方法}
上記の「データセーブ」を選び、A A Aと3回入力することで、最初のセーブデータを上書きする動作となる。
なお、このセーブデータはインターミッションのセーブであって、前述する中断データとは異なり複数の保存が可能である特徴を持つ。

***2週目の2話への移動時に表示される特殊メニューについて [#lf25667e]
アニエス(主人公)の名前変更を問われる。
スタートボタンで「決定」へ移動、Aボタンを押すことで次の画面へ進む。
ここは精神コマンドエディット画面で、左右のみの移動となる。
特に習得したいコマンドがある場合はここで編集を行う。
編集が終了したらBボタンを押す。
編集の終了を問うダイアログが出現するので、カーソル初期位置の「はい」でAボタンを押すことで次の場面へ遷移可能。

**総評 [#i67c1c83]
ひとつのOSといって差し支えないほど明確に構築された本作のシステムは、まず何をおいてもボタンを押してからの反応、ロード時間などが総じて短いことが特筆される。
SDカードへダウンロード版を入手すれば、場合によりその速度は更に短いものとなるのであるが、この事実はまず、UIとして本作の各種機能が大変に洗練され、丁寧に構築されている事実を示していると言える。
現状、シナリオデモ最中にボイスのないこと、一部のマップの勝利条件が視力を必要とすることこそあれ、視力を用いずにプレイの可能である本作。
シナリオへの理解は困難でも、ゲーム部分をゲーム部分として楽しむ上での不自由が少ないとも言える現状、本作へ好きな作品が登場していたならぜひ一度プレイへ挑戦いただきたい。
ロボットアニメで多く表現される『希望』を、おもしろくもユーザーインターフェイスから感じられる本作、体験機会の一助となれば幸いである。


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