#author("2016-08-16T05:49:41+09:00","","") *スーパーロボット大戦UX [#cdea4b8f] |ジャンル|シミュレーションRPG| |対応機種|ニンテンドー3DS| |発売元|バンダイナムコゲームス| |開発元|エーアイ| |発売日|2013年3月14日| |定価|通常版/DL版:7,140円 本体同梱版:26,040円(税)| プレイアビリティ:~ +ボタン操作対応 +ゲーム部分を視力を用いずプレイ可能 +会話シーンはパートボイス #contents **概要 [#w4fb19d1] ニンテンドー3DS初のスーパーロボット大戦シリーズ。 様々なロボットアニメ作品がクロスオーバーするシナリオを特徴とする。 敵と味方が交互に自軍ユニット(駒)をマス目で区切られたマップの上で動かしながら索敵と戦闘を繰り返し、自軍を勝利へ導くシミュレーションRPGのゲームシステムである。 視力を用いない場合のシミュレーションRPGのプレイにおいて最も懸案となる「ユニットの移動」について、視力を用いず利用の可能なユーザーインターフェイスが実装されており、本作はシステムの充実によってアクセシビリティを生じたタイトルの1つである。 **タイトル画面 [#u1b4bce8] ソフトウェア起動後、BGMが再生される状態となった場面はタイトルロゴが表示されており、ここより最初に実行するコマンドを選ぶ。 まずスタートボタン、もしくはAボタンを押すことでメニューを表示する。 移動は方向キー、決定はAボタンとなる。 メニュー内容は下記の3項目である。 +NEWGAME +LOAD +CONTINUE ゲームの中断データが存在する場合、カーソル初期位置はCONTINUEとなる。 なお、本作のほぼあらゆる場面で L+Rを押しながらスタートボタンを押すことで、このタイトル画面へ戻ることが可能。 (左記のコマンドの跡スタートボタンを押したままとすると自動的にCONTINUEとなり、中断データが読み込まれる) **システム [#nbd022b1] 本項では、本作に実装された視覚障害状況の解決に寄与するシステムの利用に際して役立つ画面情報、UIの利用方法について述べる。 登場人物の会話で進行する物語部分を『会話パート』、ユニットを動かし戦う場面を『ゲームパート』、データのセーブやロード、機体改造他を行う場面を『インターミッション』として記す。 ***会話パート [#f654718b] +Aボタン:会話を1画面文先へ進める +Bボタン:会話ログの表示On/Off切り替え +Xボタン:スキップ(台詞にボイスが付いている場合もスキップされるので利用には注意を要する) +R+A:スキップ(同上) +L+A:シーンそのもののスキップ +スタートボタン:セーブ確認ダイアログの表示、左 Aでプレイ状況のセーブ、次のダイアログで更に 左 A と入力することでフルボイスの中断メッセージを聴取可能。 ***ゲームパート [#i4fddf96] 味方ターン、敵ターンを交互に繰り返す仕様。 まず見方ターンのプレイフェイズを下記する。 +LRボタンでのユニット選択 +Aボタンでのコマンドメニュー表示(同メニューは上下のみ移動可能) +同コマンドメニューでは、最初に「移動」が選ばれているのでそこをAボタンで実行 +移動範囲を示すエリアが青く表示される。その状態のままAボタンを押すと、自動的に移動先の候補場所へカーソルが動く。 +更にそこでAボタンを押すことでユニットの移動が行われ、同時にユニット毎に移動SEが出力される。~ ある程度プレイをすることでユニットとSEの対応関係が把握されればこの仕様を視力の代用としての活用が可能。~ (ここで捜査中のユニットが目的のユニットと異なることが判然した場合はBボタンで移動を中止できる) +移動先で行う行動を選ぶコマンドメニューが表示される。ここは上下で移動できるものであるが、特になければ待機が選ばれ、攻撃可能な敵が周囲に存在する場合は攻撃が選ばれている。 +攻撃を選ぶと武装選択画面となる。本メニューは上下移動、端での循環ありの構造なのであるが、最初は最も上の武装が選ばれており、下ほど強い武装となるため、上 A 上 Aと繰り返して選択可能のものが現状最も高火力の攻撃となる。 +武器を選んだ後は、その攻撃可能範囲が青く表示される。ここもA Aと押すことで、最初のAでカーソル自動移動、次のAで決定となり、戦闘直前の確認画面へと到達する。 +この攻撃直前ダイアログで再度Aを押すことで実際の戦闘シーンとなる。^ この攻撃直前ダイアログ、あるいは反撃行動選択ダイアログでXボタンを押すことで、戦闘デモシーンの再生のOn/Offを交互に切り替えることが可能。 続いて戦闘デモ最中の操作について述べる。 +R+A:早送り +B:シーン再生のキャンセル 上記の移動と戦闘を繰り返しながら味方側の行動を終了させる。 全ての味方ユニットの行動を終えたらターンを終了し、敵側の攻撃ターンとなる。 以下ではその味方ターンの終了方法について記す。 +ユニットのいない場所へカーソルを移動する。(適当に上下左右の方向キーを動かし、カーソルを味方のユニットアイコンからずらせる動作を行う) +A A Aと入力。(これにより1度目のAでコマンドメニューが現れ、再度Aを押してターン終了の選択、最後にその警告ダイアログへ「はい」を選ぶ一連の動作となる) ***インターミッション [#e1c0d4bd] インターミッション最初のメニューは下表の通り。十字キーの上下左右で項目間の移動を行う。 |パイロット一覧|機体一覧|検索| |スキルパーツ|機体武器改造|システム| |乗り換え|ユニット編成|追加コンテンツ| |戦術指揮| |データセーブ| | | |次のマップへ| 方向キー上下左右で表の端より反対側へと循環するUIであるが、Bボタンを1度押すことで「次のシナリオへ」の項目へフォーカスが移動するため、そこを起点とした視力を用いない利用が可能である。(Bボタンは何度押しても問題ない) 一例に、Bボタンで「次のマップへ」を選んだ状態で 下 右 と操作することで、表の最も左上である「パイロット一覧」を選択できる。 ※なお、2列目が最も項目数が少ないため、例えば3列目の「次のマップへ」を選んだ状態で左を押すと「ユニット編成」が選ばれ、その状態で右を押すと「追加コンテンツ」が選ばれることとなるので挙動に注意されたい。 セーブは、上記の「データセーブ」を選び、A A Aと3回入力することで、最初のセーブデータを上書きする動作となる。 なお、このセーブデータはインターミッションのセーブであって、前述する中断データとは異なり複数の保存が可能である特徴を持つ。 なお、1度本編をクリアしそのデータでプレイを再開した時、最初のインターミッションから「次のマップへ」を選ぶと、アニエス(主人公)の名前変更の可否を問われる。 この場合は、スタートボタンで「決定」へ移動、Aボタンを押すことで次の画面へ進む。 ここは精神コマンドエディット画面で、左右のみの移動となる。 特に習得したいコマンドがある場合はここで編集を行う。 編集が終了したらBボタンを押す。 編集の終了を問うダイアログが出現するので、カーソル初期位置の「はい」でAボタンを押すことで次の場面へ遷移可能。 **総評 [#mcca3a19] 一つのOSと言って差し支えない明確さで構築された本作のシステムは、まず何をおいてもボタンを押してからの反応、ロード時間といったレスポンスが総じて短いことが特筆される。 SDカードへダウンロード版を入手すれば、場合によりその速度は更に短いものとなるのであるが、この事実はまず、ユーザーインターフェイスとして本作の各種機能が洗練され、丁寧に構築されている事実を意味する。 現状、シナリオデモ最中にボイスのないこと、一部のマップの勝利条件が視力を必要とすることこそあれ、本作は確たる情報があれば視力を用いずプレイの可能なタイトルと言える。