#author("2016-09-26T20:42:08+09:00","","")
#author("2016-09-30T22:41:07+09:00","","")
*紫影のソナーニル Refrain -What a beautiful memories- [#ff2dc119]
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|ジャンル|[[スチームパンク・アンダーグラウンド・ゴシックADV>アドベンチャー#body]]|
|対応機種|[[XBOX360>XBOX360#body]] / [[PS Vita , Vita TV>PS Vita#body]] / [[PSP>PSP#body]]|
|メーカー|[[ライアーソフト:https://www.liar.co.jp/index.html]] 株式会社ビジネスパートナー|
|対応機種|[[XBOX360>XBOX360#body]] / [[PS Vita , Vita TV>PS Vita#body]] / [[PSP>PSP#body]]|
|ジャンル|スチームパンク・アンダーグラウンド・ゴシックADV|
|発売日|2014年2月27日|
|ダウンロード版入手先|[[Xbox.com :https://marketplace.xbox.com/ja-JP/Product/%E7%B4%AB%E5%BD%B1%E3%81%AE%E3%82%BD%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%AB-Refrain/66acd000-77fe-1000-9115-d802543407d1?noSplash=1]] [[PlayStation Store:https://store.sonyentertainmentnetwork.com/#!/ja-jp/%e3%82%b2%e3%83%bc%e3%83%a0/%e7%b4%ab%e5%bd%b1%e3%81%ae%e3%82%bd%e3%83%8a%e3%83%bc%e3%83%8b%e3%83%ab-refrain-what-a-beautiful-memories-/cid=JP0058-NPJH50865_00-SONANYLREFRAIN00]]|
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アクセシビリティ情報簡易表記
+主人公、一部モノローグフルボイス|
+カーソル移動音あり
+視力を用いない状態でのクリア、追加シナリオ含めた読了、XBOX360版では実績のコンプリートが可能
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#contents
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**概要 [#r76610bb]
表示される文章を読み、物語を先へと進める形式のテキストアドベンチャーゲームである。

1907年、突如5年前に生じた厄災により廃墟となったニューヨークを舞台に、思い人アラン・エイクリーの奇跡を辿るべく訪れた主人公、エリシア・ウェントワースの旅路が描かれる。

本作には分岐が存在せず、章ごとに分割されたシナリオを順に読み進め、エンディングへの到達を目的とする。

本作は演出としてふんだんなボイスが実装されており、システムサウンドの充実から操作に対するフィードバックが豊富であることと合わせ、結果視力を用いずプレイ可能となったタイトルである。本項ではその詳細について記す。
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**主人公、モノローグ他、豊富に実装されたボイス演出 [#r3efa7e1]
本作の仕様で特筆されるのは、その大変豊富に実装されたボイス演出である。

本作は地上を歩くエリシア・ウェントワース、同時に地下を旅するリリィ・ザ・ストレンジャーの異なる主人公の視点が交互に切り替わりながら描かれるのであるが、地上パート、エリシアの物語は台詞に加え、モノローグ、地の文が完全に全てボイスにより読み上げられる、類例の大変希少な仕様が実装されている。

この地上パートの内容は、形容ではなく全ての表記文章を視力を一切用いることなく読むことが可能である。

地下パート、リリィの物語は6割ほどのモノローグと地の文にボイスが実装されているが、ボイスのみを頼ってプレイを行った場合、充実した効果音演出と合わせて内容の理解へ不自由のない情報が把握可能であるため、実質フルボイスとしてのプレイが叶う量の演出が実装されていると言える。
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**視覚補助情報 [#g0dc9b2c]
本作は、以下の情報を用いることで、エンディング、追加シナリオを含め、視力を用いずに最後までのプレイが可能である。((XBOX360版の場合、視力を用いずに全ての実績を解除可能なタイトルでもある。))

以下、PSP版を基本にUIの構造を記す。(XBOX360版については適宜追記)
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***初回起動 [#x92bb555]
システムデータの作成を問われるので、そのまま丸を2回押すことでデータ作成となる。
((システムデータの作成は初回起動時のみで、その後は自動的にオープニングムービーへ遷移するようになる。))
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***タイトル画面 [#l6593ece]
ソフト起動後、オープニングムービーの再生後、マイナーコードのジャジーなBGMが流れる場面となったらそこがタイトル画面となる。

なお、このオープニングムービーはスタートボタン、もしくは罰ボタン(XBOX360版ではBボタン)でスキップ可能。

タイトル画面で丸ボタンを押すことでシステムデータのロードが発生する。
-PSP版はそのまま自動でタイトル画面へ移動
-XBOX360版はシステムデータのロード先をローカルHDD、USBストレージ、クラウドストレージのいずれかから選ぶ

タイトル画面は、縦3行、横2列の構造。1行1列目が初期カーソル位置となる。
内容は次の通り。
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|スタート (初期カーソル位置)|ロード|
|コンフィグ|エクストラ|
|インストール| |追加シナリオ (本編クリア後に出現)|
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一例にロード画面を表示する場合は、右 丸 と操作することになる。

インストールはPSPのみ。特にUMD版をプレイする場合は快適なプレイのため、実施を推奨。
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***PSP版インストール方法 [#u1c40462]
+タイトル画面へ到達後、 上 丸 で実行。
+インストールに関する説明ダイアログが表示されるので丸を押す。
+PSPシステムソフトウェア標準のダイアログが出現、インストールの実行可否を問われるので、選択肢左側の「はい」を実行。
+十数分待つ。(罰を押して左右へ動ける項目が出る場合はインストールの終了可否を問う画面が出現しており、即ちインストールが継続中となる。再度罰ボタンを押すことでインストールを再開可能。)
+インストール開始より十数分後、「ピッ」という音でインストール完了ダイアログが表示される。この状態で罰を押すことでダイアログが閉じられる。
+インストールデータの利用が可能となったことがゲームソフト側のダイアログで表示される。ここで丸を押し、左右に動けるようになった状態がタイトル画面となる。以上によりインストール作業が終了となる。 ((PS Vita、ならびにVitaTVでのプレイの場合、インストールを行うことでディスクイメージファイルとキャッシュファイルの双方から必要なデータを読み取る関係上ストレージへのアクセス回数が増えることによる処理落ちが発生し、かつフラグメンテーションの影響を受けるため、インストールを行わないプレイが推奨される。))
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**ゲームプレイとコンフィグ [#id56d635]
以下、ゲームプレイの詳細について記す。
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***基本操作 [#pfcf645d]
+スタートボタン = [[オートモード>ゲーム用語集#automode]] On/Off切り替え
+四角ボタン XBOX360ではXボタン = メニュー表示。
+方向キー = 選択肢、メニュー内の移動
+丸ボタン(XBOX360版ではAボタン) = 選択中項目の実行
+三角ボタン(XBOX360ではYボタン) = [[ログ>ゲーム用語集#log]]の表示 (台詞の聞き直しなどへ利用)((特に本作のバックログは表示中効果音が消えるため、台詞の聞き直しに大変便利なUIが構築されているといえる))
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**ゲーム中メニュー画面の構造 [#efe97028]
項目が左右に並ぶ構造。
メニュー画面は横並び、カーソル移動音あり、カーソル循環有り。
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|クイックセーブ(カーソル初期位置)|クイックロード|セーブ|ロード|前の選択肢へ|コンフィグ|閉じる|
|タイトル画面へ戻る| | | |次の選択肢へ| | |
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「前の選択肢へ」の下には「次の選択肢へ」があり、クイックセーブの下には「タイトル画面へ戻る」がある。

「前の選択肢へ」は、即ち

四角 左を3回 丸 丸

の操作で実行可能。((ワシントンポストの検閲箇所探しのリプレイ等に活用可能。))
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**コンフィグ画面の詳細 [#i55c3631]
コンフィグは上下移動、左右でパラメータの調整、LRでタブ切り替え。カーソルは上下循環あり、左右で突き当たる仕様。
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***最初に行う、オートプレイ有効化の設定 [#xf2fbb95]
コンフィグ画面内容の詳細解説に先立ち、ゲーム中スタートボタンで実行可能なオートプレイを有効化する方法について記す。

コンフィグ画面を開いた直後の状態から
-上
-上
-丸
-右
-丸
と操作する。

ここで丸を押す場面はチェックボックスになっており、上記はデフォルト状態でオートモード自動停止がOnとなっているものをOffとする動作である。

この変更により、スタートボタンでのオートプレイが可能になる。

引き続きこの変更を保存するため、

罰 しばらくして 丸。

と入力する。

本操作で環境設定が保存される。((XBOX360版ではこの途中にシステムセーブダイアログが表示される(音情報で把握可能)ので「上 A」を追加入力))
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***コンフィグによる、視力を用いないプレイ時推奨設定の反映方法 [#h64d9634]
コンフィグ画面を開いた直後の状態から方向キーの下を一度押すことで

『メッセージ表示速度』

が選ばれる。

ここは右ほど速く、カーソルが端で突き当たる仕様である。((視力を用いずに本作をプレイする際はメッセージ速度は最速を推奨))

更に2つ下にある項目が

『オートモード待ち時間』。

となる。

左ほど短く、画面を目視せずプレイする場合は左端で最短とすることでテンポ良い物語体験が可能となる。

続いてRボタンを一度押す。ここはコンフィグ画面の2ページ目となる。

ここは各種音量調整の画面であり、
-最初に選ばれているものがBGM音量、
-その下が効果音音量、
-更に下がボイス音量、
-その下がムービー音量、
-最後にシステムサウンド音量となる。

BGMは主旋律がはっきり聞き取れる程度に小さく、効果音はそこそこに、ボイスは最大、ムービーも最大、システム音量もわかりやすく操作するために最大を推奨。

全て設定が終わったら、罰 しばらくして 丸。

以上により、施した設定がゲームへ反映、保存される。
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**進行状況のセーブ方法 [#q10a9497]
ゲーム中に
+四角 (メニュー表示)
+右2回 丸(ここで「セーブ」を選び開く)
+しばらく待つ 丸 (セーブ確認ダイアログ出現)
+しばらく待つ 左 丸(ここで)セーブ確認に「はい」を選択
+しばらく待つ 丸(セーブ終了通知に再び「OK」を押す)
+罰を2回(ゲーム画面へ戻る) ((この操作は上書きセーブにおいてであり、初回セーブでは上書き確認は行われずすぐにセーブされる。挙動の違いに注意されたい。))
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**ワシントンポストの検閲箇所特定パートについて [#d52c670b]
章の区切りに、ある記者がニューヨークで起こった厄災を現地取材した様子を記した新聞記事を読む場面が登場する。

このシーンでは、その記事の中から事実を隠匿し記された箇所を探し、実際の内容へ置き換える作業を行う。

実際の流れは以下の通り。
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+足音とともに場面転換、ドアが開かれバグパイプのBGMが流れたらそこが新聞閲覧パートである。
+下 丸(新聞を開く音)
+再び丸(もう一度)紙面を広げる音)
+この状態で、今回暴露すべき記事のパラグラフ一覧が縦に並び表示されている。~
次に、下 丸。ここで、複数あるパラグラフの中から1つ目を選択した状態となる。
+ここで左右キーで文章の矛盾点をいくつかの候補から探し、丸を押すことで合否判定となる。~
正解である場合はタイプライターの印字音、間違えた場合は地下世界の月の笑い声が再生される。
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上記の手順を2~3回繰り返し、全て正解することを目的とする。
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***攻略例 ゲーム中1度目の検閲箇所特定パート [#n2f63c2d]
以下の手順で全て正解の状態で先へ物語を進めることができる。
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+足音の後、BGMの再生を確認
+下 丸 丸 下 丸~
以上により1つ目のパラグラフを選んだ状態となる。
+次に 左 丸~
ここでタイプライター音、この箇所が正解であることが示される。
+もう一度丸を押すとパラグラフ選択画面へ移動する。
+下 丸 と操作して次のパラグラフへ。
+ここは 左 左 丸 と選択。タイプライター音により正解判定を確認。
+もう一度丸を押し、更に次のパラグラフへ。操作は 下 丸。~
+このパラグラフでは 左 丸と実行。すると、やはりタイプライターのイン字音の後で、部屋を出る演出の中途にキラキラとした音が流れ画面上に絵本が出現する。
+その絵本の朗読がエリシアによりはじまったなら、このパートはクリアとなる。
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***エンディング到達後のシステムセーブについて [#e48587b4]
グッドエンド、バッドエンドを問わず、物語が終局へ至ることでその到達をシステムデータへ保存するダイアログが表示される。
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+PSP版の場合、丸ボタンを数度押しタイトル画面へ戻ることで、システムデータの上書きを実行可能である。((グッドエンド到達後システムデータをセーブすることで、タイトルメニューより追加シナリオのプレイが可能となる))
+XBOX360版の場合、本体システムソフトウェア標準のセーブ確認ダイアログが出現するため、上 A と入力することでセーブを実行可能。((効果音によりダイアログの出現を把握可能))
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**本編クリア後にプレイ可能となる追加シナリオの開始方法について [#tuika]
本編クリア後、タイトル画面で 右 下 下 丸 丸 で追加シナリオ一覧を開き、読むことができる。

ここは縦3行、横2列の表となっており、順に読み進める。((本追加シナリオに登場するデバイス『気晶式画像表示版(エア・モニター) (現代でのタッチスクリーンに相当)』に表示される内容のみ、画面の目視により確認を要するのであるが、開発元ライアーソフトよりWebノベルとして公開されている本作の続編小節の第4話 第3節を読むことによって表示内容の把握が可能)) ((本作の続編に当たるWebノベルではゲーム内に収録された追加シナリオと内容の重なる部分があり、その結果としてスクリーンリーダーとWebブラウザーでその部分の地の文を読むことが可能な環境となっていることを補記する。詳細は[[本作PC版公式サイト:https://www.liar.co.jp/28th_top.html]]にある「sona_webnovelban」と書かれたリンクの先を参照されたい(物語のネタバレを多く含むため、本作クリア後の閲覧を推奨)))

本画面にある6つの短編全てを読み終わったら、一度罰ボタンを押し 右 丸 とすることで更に続きを読むことが可能。
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**総評 [#s321cc6e]
重ねて本作の仕様は大変珍しく貴重なため、視覚障害を問題とせずプレイ可能なアドベンチャーゲームの実例として、場合によりモデルケースとさえなり得る要素が含まれる作品である。

上述の通りワシントンポストに施された検閲を曝く場面にあっては、視力を用いず突破が可能である一方、そこは唯一、本作のゲーム本編にあって音声により読み上げられない部分である。

しかしその要素を考慮してもなお、本作に含まれた数多くある視力の代用となる要素が、演出としてゲーム内に組み込まれている点が特筆される。

モノローグの音声、地の文の音声それぞれが演出として実装されているため、台詞では環状の激している場面にあってもモノローグは淡々と読み上げられることにより醸成される緊張感と空気感は、本作ならではの魅力を現出している。

こうして視覚障害の解決となる仕様が複数実装された本作は、作品のプレイが可能となる状況を演出の洗練により広げ、その広がった幅の中に視覚障害が包含された点がとりわけ特筆されるのである。
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**関連リンク [#u0652f8e]
-[[ライアーソフト第28弾[紫影のソナーニル]公式サイト:https://www.liar.co.jp/28th_top.html]]
-[[紫影のソナーニルRefrain[TOP]:http://www.sona-nyl.net/]]
-[[紫影のソナーニル Refrain -What a beautiful memories- | 良藝館:http://www.eonet.ne.jp/~akiraworld0719/g43.html#main]]
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**コメントフォーム [#vf688b32]
#pcomment
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**投票フォーム [#iff5cf75]
#vote(遊びたくなった[0],遊んだ[1],舞台となったニューヨークの各所へ実際に行きたくなった[1],世界観を共有する『スチームパンクシリーズ』へ興味がわいた[1],地上パートのフルボイス演出が素晴らしかった[1],XBOX360版で実績をコンプリートした[1],音楽が良かった[1],猫が可愛かった[1])
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