#author("2016-08-21T23:28:21+09:00","","")
#author("2016-08-21T23:50:21+09:00","","")
*紫影のソナーニル Refrain -What a beautiful memories- [#ff2dc119]

|メーカー|ライアーソフト 株式会社ビジネスパートナー|
|対応ハードウェア|[[XBOX360>XBOX360#body]] / [[PS Vita , Vita TV>PS Vita#body]] / [[PSP>PSP#body]]|
|ジャンル|アドベンチャー|
|備考|主人公、一部モノローグフルボイス|
|ダウンロード版入手先|[[Xbox.com :https://marketplace.xbox.com/ja-JP/Product/%E7%B4%AB%E5%BD%B1%E3%81%AE%E3%82%BD%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%AB-Refrain/66acd000-77fe-1000-9115-d802543407d1?noSplash=1]] [[PlayStation Store:https://store.sonyentertainmentnetwork.com/#!/ja-jp/%e3%82%b2%e3%83%bc%e3%83%a0/%e7%b4%ab%e5%bd%b1%e3%81%ae%e3%82%bd%e3%83%8a%e3%83%bc%e3%83%8b%e3%83%ab-refrain-what-a-beautiful-memories-/cid=JP0058-NPJH50865_00-SONANYLREFRAIN00]]|

#contents

**概要 [#r76610bb]
表示される文章を読み、物語を進める形式のテキストアドベンチャーゲームである。

1907年、突如5年前に生じた厄災により廃墟となったニューヨークを舞台に、思い人アラン・エイクリーの奇跡を辿るべく訪れた主人公、エリシア・ウェントワースの旅路を描く物語。

本作にはシナリオ分岐が存在せず、章ごとに分割されたシナリオを順に読み進め、エンディングへ到達することを目的とする。

**ボイス演出 [#r3efa7e1]
本作の仕様として特筆されるのは、そのボイス演出である。

本作は地上を歩くエリシア・ウェントワース、同時にニューヨークの地下を旅するリリィ・ザ・ストレンジャー、2人の主人公の視点を交互に切り替えながら物語を読み進める構成となっている、
本作は地上を歩くエリシア・ウェントワース、同時にニューヨークの地下を旅するリリィ・ザ・ストレンジャー、2人の主人公の視点を交互に切り替えながら物語を読み進める構成となっている。

そして地上パート、エリシアの物語は台詞に加えてモノローグ、地の文が完全に全て読み上げられる、類例の大変に希少な仕様が実装されている。この地上パートの内容把握にあっては、形容や推論ではなく実際に視力を一切用いずに全ての表記文章の把握が可能である。
そして地上パート、エリシアの物語は台詞に加えてモノローグ、地の文が完全に全て読み上げられる、類例の大変に希少な仕様が実装されている。この地上パートの内容把握は、形容や推論ではなく実際に視力を一切用いずに全ての表記文章の視力を用いない状況での把握が可能である。

地下パート、リリィの物語は6割ほどのモノローグと地の文にボイスが実装されているが、ボイスのみを頼ってプレイを行った場合、内容の理解へ不自由のない情報が把握可能であるため、実質フルボイスとしてのプレイが叶う量の音声演出が実装されていると言える。

**視覚補助情報 [#g0dc9b2c]
本作は、以下の情報を用いることで、エンディング、追加シナリオを含め、視力を用いずに最後までのプレイが可能。XBOX360版をプレイの場合、視力を用いずに全ての実績を解除可能なタイトルでもある。

以下、PSP版を基本にUIの構造を記す。(XBOX360版については適宜追記)


***初回起動 [#x92bb555]
システムデータの作成を問われるので、そのまま丸を2回押すことでデータ作成となる。

これは初回起動時のみで、その後は自動的にオープニングムービーへ遷移するようになる。

***タイトル画面 [#l6593ece]
ソフト起動後、オープニングムービーの再生後、マイナーコードのジャジーなBGMが流れる場面となったらそこがタイトル画面となる。

なお、このオープニングムービーは罰ボタン、もしくはスタートボタンでスキップ可能。

タイトル画面で丸ボタンを押すことでシステムデータのロードが発生する。
-PSP版はそのまま自動でタイトル画面へ移動
-XBOX360版はシステムデータのロード先をローカルHDD、USBストレージ、クラウドストレージのいずれかから選ぶ

タイトル画面の構造は、縦3行、横2列の構造、そして1行1列目が初期カーソル位置となる。
内容は次の通り。

|スタート|ロード|
|コンフィグ|エクストラ|
|インストール| |

一例にロードを行う場合は、右 丸 と操作することになる。

インストールはPSPのみ。特にUMD版をプレイする場合は快適なプレイのため、実施を推奨。

***インストール方法 (PSP版のみ) [#u1c40462]
インストールは、タイトル画面を出してから 上 丸 で実行。

その後説明ダイアログが出るので丸、そうするとPSPのシステムソフト標準のダイアログが出現、インストールの実行可否を問われるので、選択肢左側の「はい」を実行。十数分待つ。

罰を押して左右に動ける項目が出てくる場合はインストールの最中、もう一度罰を押してインストールを再開、罰を押してタイトル画面へ戻ったらインストール終了。

**ゲームプレイとコンフィグ [#id56d635]
以下、ゲームプレイの詳細について記す。

***基本操作 [#pfcf645d]
スタートボタンでオートモードのOn/Offを切り替える。

XBOX360ではXボタン、PSVitaやPSPでは四角ボタンでメニュー表示。

***メニュー画面の構造 [#efe97028]
項目が左右に並ぶ構造。
メニュー画面は横並び、カーソル移動音あり、カーソル循環有り。

クイックセーブ(カーソル初期位置) クイックロード セーブ ロード 前の選択肢へ コンフィグ 閉じる

「前の選択肢へ」の下には「次の選択肢へ」があり、クイックセーブの下には「タイトル画面へ戻る」がある。

「前の選択肢へ」は、即ち

四角 左を3回 丸 丸

の操作で実行可能。

後述するワシントンポストの検閲箇所探しのリプレイ等に活用可能。

**コンフィグ画面の詳細 [#i55c3631]
コンフィグは上下移動、左右でパラメータの調整、LRでタブ切り替え。カーソルは上下循環あり、左右で突き当たる仕様。

***最初に行う、オートプレイ有効化の設定 [#xf2fbb95]
コンフィグ画面内容の詳細解説に先立ち、ゲーム中スタートボタンでのオートプレイを有効化する方法について記す。

コンフィグ画面を開いた直後の状態から

上 上 丸 右 丸と操作。

これで、スタートボタンでのオートプレイが可能になる。

引き続きこの変更を保存するため、

罰 しばらくして 丸。

と入力。本操作で環境設定が保存される。

(XBOX360版ではこの途中にシステムセーブダイアログが表示される(音情報で把握可能)ので「上 A」を追加入力)

***コンフィグによる、視力を用いないプレイにおける推奨設定の反映方法 [#h64d9634]
コンフィグ画面を開いた直後の状態から方向キーの下を一度押すことで
『メッセージ表示速度』が選択状態となる。

ここは右ほど速く、カーソルが端で突き当たる仕様である。

(音声のみで本作をプレイする際は最速を推奨。)

更にそこから2つ下の項目が『オートモード待ち時間』。
左ほど短く、画面を目視せずプレイする場合には左端で最短とすることでテンポ良い物語体験が可能。

続いてRボタンを一度、ここは2ページ目となる。
ここには音量調整がある。
-最初に選ばれているものがBGM音量、
-その下が効果音音量、
-更に下がボイス音量、
-その下がムービー音量、
-最後にシステムサウンド音量となる。

BGMは主旋律がはっきり聞き取れる程度に小さく、効果音はそこそこに、ボイスは最大、ムービーも最大、システム音量もわかりやすく操作するためには最大がよろしいかと思われる。

そして全て設定が終わったら、罰 しばらくして 丸。

以上により、施した設定がゲームへ反映され、かつ保存される。

**セーブ [#q10a9497]
ゲーム中に
+四角 (メニュー表示)
+右2回 丸(ここで「セーブ」を選び開く)
+しばらく待つ 丸 (セーブ確認ダイアログ出現)
+しばらく待つ 左 丸(ここで)セーブ確認に「はい」を選択
+しばらく待つ 丸(セーブ終了通知に再び「OK」を押す)
+罰を2回(ゲーム画面へ戻る)

※なお、この操作は上書きセーブにおいてであり、初回セーブでは上書き確認は行われずすぐにセーブされる。挙動の違いに注意されたい。

**ワシントンポストの検閲箇所探しパートのプレイについて [#d52c670b]
章の区切りに、ある記者がニューヨークで起こった厄災を現地取材した様子を記した新聞記事を読む場面が登場する。

このシーンでは、その記事の中から事実を隠匿し記された箇所を探し、実際の内容へ置き換える作業を行う。

実際の流れは以下の通り。
+足音とともに場面転換、ドアが開かれバグパイプのBGMが流れたらそこが新聞閲覧パートである。
+下 丸(新聞を開く音)
+再び丸(もう一度)紙面を広げる音)
+この状態で、今回暴露すべき記事のパラグラフ一覧が縦に表示されている。~
次に、下 丸。ここで、複数あるパラグラフの中から1つ目を選択した状態となる。
+ここで左右キーで文章の矛盾点をいくつかの候補から探し、丸を押すことで合否判定となる。~
正解である場合はタイプライターの印字音、間違えた場合は地下世界の月の笑い声が再生される。

上記手順を2~3回繰り返し、全て正解することを目的とする。

***攻略例 ゲーム中1度目の検閲箇所特定パート [#n2f63c2d]
以下の手順で全て正解の状態で先へと進めることができる。

+足音の後、BGMの再生を確認
+下 丸 丸 下 丸~
以上により1つ目のパラグラフを選んだ状態となる。
+次に 左 丸~
ここでタイプライター音、この箇所が正解であることが示される。
+もう一度丸を押すとパラグラフ選択画面へ移動する。
+下 丸 と操作して次のパラグラフへ。
+ここは 左 左 丸 と選択。タイプライター音により正解判定を確認。
+もう一度丸を押し、更に次のパラグラフへ。操作は 下 丸。~
+このパラグラフでは 左 丸と実行。すると、やはりタイプライターのイン字音の後で、部屋を出る演出の中途にキラキラとした音が流れ画面上に絵本が出現する。
+その絵本の朗読がエリシアによりはじまったなら、このパートはクリアとなる。

**総評 [#s321cc6e]
重ねて本作の仕様は大変珍しく貴重なため、視覚障害を問題とせずプレイ可能なアドベンチャーゲームの実例として、場合によりモデルケースとさえなり得る要素が含まれる作品である。

上述の通りワシントンポストに施された検閲を曝く場面にあっては、視力を用いず突破が可能である一方、そこは唯一、本作のゲーム本編にあって音声により読み上げられない部分である。

しかしその要素を考慮してもなお、本作に含まれた数多くの視力の代用となる要素が、演出としてゲーム内に組み込まれている点が特筆される。

モノローグの音声、地の文の音声それぞれが演出として実装されているため、台詞では環状の激している場面にあってもモノローグは淡々と読み上げられることにより醸成される緊張感と空気感は、本作ならではの魅力を現出している。

こうして視覚障害の解決となる仕様が複数実装された本作は、作品のプレイが可能となる状況を演出の洗練により広げ、その広がった幅の中に視覚障害が包含された点がとりわけ特筆されるのである。


**関連リンク [#u0652f8e]
-[[ライアーソフト第28弾[紫影のソナーニル]公式サイト:https://www.liar.co.jp/28th_top.html]]
-[[紫影のソナーニルRefrain[TOP]:http://www.sona-nyl.net/]]
-[[紫影のソナーニル Refrain -What a beautiful memories- | 良藝館:http://www.eonet.ne.jp/~akiraworld0719/g43.html#main]]


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